総看護師長挨拶
岩手県立遠野病院看護科では、地域のかかりつけ病院として、地域の皆様のニーズに応えていけるよう看護職の役割を考え努力しております。
病棟-外来一元化の特性を活かし、入院医療から在宅医療への連携、健康増進や重症化予防に向けての外来看護師の役割等、看護職の専門性を発揮し切れ目のない看護の提供を目指していきます。
看護科理念に掲げた「思いやりのある看護」を心がけ、医療と介護・福祉と連携を図りながら地域の皆様が安心して “住み慣れた地域で暮らす” 支援をしたいと考え、取り組んでおります。
また、働く看護職員のワーク・ライフ・バランスが保てるよう職場環境を整え、やりがいを持って働ける職場づくりに努めて参ります。
総看護師長
岩手県立遠野病院看護科理念
私たちは患者さん一人一人を大切に思いやりのある看護を提供します。
看護科基本方針
遠野病院看護科は、看護師としての責務を自覚し、患者さんの安心と満足が得られる質の高い看護の提供を目指します。(質の高い看護を提供します)
1.患者さんの思いを尊重し、安全・安心な看護を提供します。
2.専門職としての役割を果たすために主体的に行動できる看護師を目指します。
3.地域での医療と介護の連携を図り、切れ目のない看護を実践します。
看護体制
10:1 変則二交代制
看護提供方式PNS
認定看護・特定行為看護
認定看護師(皮膚排泄ケア認定看護師)
石亀 桂子
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)は、褥瘡やストーマケアなど、創傷(Wound)・ストーマ(Ostomy)・失禁(Continence)分野に関連した専門的ケアを提供する看護師です。
具体的には、ストーマケア(人工肛門・人口膀胱・瘻孔)、創傷ケア(褥瘡・下腿潰瘍・離開創など)、失禁ケア(排尿・排便障害)などのスキンケアや排泄管理・指導を行います。
褥瘡ケアでは、院内の褥瘡発生の予防を目的として、褥瘡委員会や褥瘡対策チームを中心に、啓蒙活動や体圧分散寝具の整備などを行っています。また、褥瘡対策チーム活動として、体圧分散ケア、局所ケアについてラウンドを行い、病棟スタッフや医師と意見交換しながらケアを行っています。ストーマ外来では、継続ケア、日常生活指導、晩期合併症などの相談を行っています。失禁ケアでは、便や尿失禁によって生じるスキントラブルのケアを中心に、失禁によって生じる問題を解決できるようアドバイスを行っています。
特定認定看護師(腎不全看護)
筑後 恵美子
腎不全看護認定看護師として、腎不全患者さんや透析患者さんの生活の質の向上を目指し、日常生活のサポートをしています。透析予防指導を行い、腎代替療法に至ることなく、その人らしい療養生活を送ることができるように、多職種と連携しています。
また、腎代替療法の選択支援や、透析治療を受けられている患者さんが、安全安楽な維持透析を継続していくことができるように、専門的な知識・技術を活かして、患者さんの状態に合わせた指導を行っています。
遠野病院では、昨年から「慢性腎臓病透析予防チーム」を立ち上げ、医師・管理栄養士・腎不全看護認定看護師が連携を図り、慢性腎臓病重症化予防に向けた支援を行っています。患者さんやご家族と関わる際には、想いを傾聴し、患者さんの権利を尊重し、自己効力感を維持しながら意思決定を支援できるように心がけています。
特定行為看護師(在宅慢性期領域パッケージ)
菊池 加奈子
特定行為看護師とは、安心・安全に処置を受けていただくために、厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度」により研修を受講し、医師の判断を待たずに手順書により診療の補助を行う看護師です。実施できる特定行為は、「血流のない壊死組織の除去」、「胃瘻カテーテルまたはボタンの交換」、「気管カニューレの交換」、「脱水に対する輸液による補正」の4区分4行為です。
特定行為の実践のほかに、創傷や褥瘡に対するコンサルテーション、入院患者さんの退院後の生活環境の整備や在宅へ出向いてのケアも行っています。チームを構成する看護師として、特定行為を実施し、入院から在宅まで切れ目のない最善の医療、質の高い看護が提供できるよう活動しています。